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呂布をストーキングしていたら、お約束のように前方から悪者が!……呂布の立派な体格なら、このようなゴロツキをバシバシのしていく♪ものと期待していたら……
「おう呂布!今日の分の上納金は?」
なんだ?……知り合いか?……と、思っているうちに呂布は財布を取り出し、ゴロツキにお金を渡した……
「明日も頼むぜ♪」
えっ?……これって恐喝?
「お待ちなさい!……あなた達がしている事は恐喝ですよ!……これは刑法177条に……
たまらず飛び出して叫んだら……顔面に衝撃を受けて気絶していました……
「……おい!おい!……」
「……んっ?……うぅ~ん?……あと五分寝かせて……うぅ~ん?……ん?……あっ!呂布さん?」
「………」
気絶していた私が目を覚ますと呂布は無言で立ち去ろうとしました……
「ちょっと待って!」
呂布を呼び止めようとしたが、そのまま去ってしまいました……その日は呂布ストーキングを諦めて家に帰り、翌日に備えたのです。
翌日の帰り道、やはり呂布をストーキングしていると、昨日のゴロツキと遭遇しました。
「よう!呂布!……昨日のバカは何だったんだ?……まぁ、関係ないけど……」
毎日毎日恐喝しているのでしょう……今日も現れました……昨日は油断して不意打ちを喰らってしまいましたが今日は……
「お待ちなさい!……昨日は不意打ちを喰ら……あっ!」
ゴロツキは今日もセリフの途中で不意打ちです……
「ほぅ♪……俺のパンチを避けるとは……ただのバカじゃないな?」
「た、ただのバカとは失礼ですね……私の名前……あっ!……危ない!……ちょっと!今名前を乗る……あっ!……ちょっと待ちなさい!……私の名前は陳宮……卑怯かも知れませんが、父上から仕込まれた剣術で……」
ゴロツキは相変わらず話も聞かずに殴り掛かって来ましたが、その攻撃を避けつつ隠し持っていた木刀を構えました……
「ほう♪……ガキと思って油断してたが、なかなか良い構えだ♪……少しは楽しめそうだな♪」
そう言うとゴロツキは手提げから短刀を取り出したのです……
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