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まさかの第一陣義勇軍敗北……これ以上、黄巾賊を調子こかせないためにも我が隊が出陣し、黄巾賊に、ひと泡吹かせてやらねばなりません……
「呂布様、張遼殿……ちょっとよろしいですか?」
打ち合わせのため、門下生達と訓練していた呂布と張遼を呼びました……
「先程、諜報部員が新しい情報をもたらしました……張遼殿が予言した通り、李粛軍は敗走しました……」
「なに!……もう敗れたのですか?……李粛は使えないと、聞いていましたが、予想以上に使えない奴でしたな?」
前から李粛を知っていた張遼でも、まさかひと晩で敗れるとは想定外だったようです……
「俺達の先を越す生意気な奴で『負けてしまえ!』って思ったけど、これほどあっさり負けるなんて……もしかして、黄巾賊とは、とてつもなく強いのか?」
呂布も驚き、不安を隠しきれない様子でした……
「いや……李粛軍の油断でしょう……それより不安なのは、黄巾賊に続々と援軍が迫ってることです……このまま放置すれば、せっかく分散してる黄巾賊が集結してしまい、まだ少数しか集まっていない義勇軍は不利になるでしょう……」
「うむ……この涼州に黄巾賊十万といえ、その大軍も今なら各地に分散されてて、それをひとつ一つ潰すのは容易い[たやすい]……しかし、十万の兵が集結してしまったら、手出しするのも困難になりますな?」
張遼は冷静に分析します……
「そうです……十万の兵力が集結する前に、黄巾賊を叩き潰す必要があります!」
「では、今すぐ出陣するか?……武器に鎧、兵糧など全て準備できてるし、門下生達も日頃の鍛練のせいか、改めて訓練するまでもないくらいに、技術、士気ともに高い!」
呂布が興奮を抑えきれずに出陣の決意をします……
「そうですね!……今この時を逃したら、いつ出陣できるかわかりません!すぐに出陣しましょう!」
私も呂布に同意し、門下生達が集ってる道場へ向かいます!
「皆の者!出陣じゃ!今すぐ支度をいたせ!」
「「「「「ぅおぉ~っ!」」」」」
急な出陣命令にもかかわらず、やっと腕を奮うチャンスが訪れた門下生達は、意気揚々と支度にかかりました……
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