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「そんなに言うんならさ!皆で泊まろうぜ!!今日は金曜日だしさ!!」
「それはいい考えですね。それなら抜け駆けされなくて済みますし。」
「抜け駆けも何も藍吏は俺様のものだ。テメェ等邪魔すんじゃねえぞ!」
「僕らの邪魔するのはー!」
「リュウちん達だよー!」
「「ねーー!」」
「みんなオレの事好きだからって喧嘩すんなよ!!」
食べながら喋るから特に毛玉の口の中に入ったものが飛んでくる。
それにボクは毛玉の斜め前に座ってるから口の中も見えるんだけどね……………
汚い……な
でも隣は臭いから座りたく無かったし………
でも……毛玉の前、つまりボクの隣にリュウがいるから我慢できるよ?
みんなはなんでこの騒音と視覚的ダメージに耐えれるのかな?
ホントに不思議。
「藍吏、ご飯粒がついてますよ?」
副会長なんか笑顔で毛玉の口の周りを拭いてるし……
恋は盲目って言うけど、これがそうなのかな?
考えてたらみんな食べ終わったみたい…
「ほら!朔哉も行くぞ!!今日はお泊まり会するんだからな!!!」
毛玉がボーーってしてたボクの手首を掴んでくる。
…ボクに触らないで…………
ボクの名前を呼ばないで…………
毛玉なんかに近づいて欲しくないよ……
その前に、生徒会の仕事が残ってるし、
副会長と双子がこっち、睨んでくる。
リュウも複雑そうな顔してるし、
リュウ…………
「………………………ゴメ………」
ボクの言葉は小さすぎて誰にも届かなかったけど……
「おう!楽しみだな!!!朔哉!」
毛玉の耳にはどうやって聞こえたんだろね?
仕事は明日かな?
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