君と僕の奇跡

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「ピッタリだな」 桜色のワンピースに白いニットカーディガン。 茜は照れ臭そうにしている。 母さんも桜が好きだったな…。 「さぁ、出かけるぞ」 俺は茜の手を引き車に乗る。 「このサンダル…サイズが大きい」 カパカパとサンダルを揺らして見せる。 「仕方ないだろ? 足のサイズまで聞くのを忘れたんだから!!」 「どこ行くの?」 気持ちが落ち着いたのか、茜の口数が増えた。 「俺の育った場所」 「育った場所?」 「ああ…」
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