ぜろ

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「まっ、とりあえず肩が上がりすぎだから、リラックスしなよ」 「え、あ、うん」 長谷川に肩を押し込まれ、初めて自分の肩が上がっていたことに気が付いた。緊張で力が入りすぎていたんだ。 「あ、そうだ。このクラスの注意事項を教えておくよ」 「うん…」 「まず、担任の野口には逆らうな。返事は相手が聞こえる程度にやればいいから」 やっぱりそれがきた。絶対それはあると思っていたんだ。担任に逆らうなとか、返事をしろとかさ。さっきの空気はやはり異常だった。 「あともう一つ」 長谷川は言葉を続けた。
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