0人が本棚に入れています
本棚に追加
「拓真君、長谷川拓真君」
「だから君付けすんなって。あ、でも拓真って呼んで良いのは彼女だけだから、長谷川って呼べよな」
長谷川はそう言いながら手元の紙に『拓真』と書いてくれた。しかし、僕はそんな事より先程の言葉が気になって仕方がなかった。
「長谷川、彼女いるんだ」
中学生で彼女なんて。長谷川は進んでいる。
「いや、いないよ」
「へ」
「出来たときの話だよ!」
長谷川は笑いながら僕の背中を叩いてきた。痛いよ長谷川。
最初のコメントを投稿しよう!