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川口君から差し出された手を握ると、思い切り上下に振りながら握手をされた。川口君、痛い痛い。
「お前は俺の神聖な儀式を受けた!今日から飯田は俺の友達な!」
「儀式…?」
「ブンブン握手だ」
最近よく遣われるどや顔で言い切った川口君はどこか誇らしげで、それを見ると、これからの学校生活は何とかなるような気がした。
「長谷川、あの事は言ったのか」
「言ったよ、さっき」
あの事というのは、担任とあの生徒の事だろうか。えっと、名前は忘れた。
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