ぜろ

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相手もこちらと目が合ったと気付いたらしく、視線を窓の外に向けた。 「よし飯田、体育館行くぞ!」 川口君の声がしたと思えば、僕はいきなり引きずられる格好になった。椅子からも若干落ちた。それを見た長谷川が慌てて川口君を止める。 「川口、落ち着け」 「え、ああ、ごめんな!飯田!」 「だ、いじょ、ぶ」 僕は少しむせながら二人の後をついていった。とりあえず体育館の場所がわからない事態にならなくて良かった。
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