ぜろ

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「ほら、ぐずぐずしていないで行ってきなさい」 「ああもう、行くってば」 緊張している僕を急かす母親。人の気も知らないでさ。お母さんは良いじゃないか、学校行かないんだから。 そう思いながら、僕はゆっくり靴を履く。はあ、新しい学校に行きたくない。 僕はこの冬、いきなり転校した。理由は親の再婚。転校なんて、せめて春まで待って欲しかったのに。親なんていつも自分勝手で、我が儘だ。それとも、3学期始めから転校出来ることに感謝すべきなんだろうか。
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