ぜろ

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そこからはあっという間だったから、よく覚えていない。先生に靴箱の位置を教わった事だけ覚えている。そしたらもう、気が付いたら知らない大人数の人間の前だ。教室中のみんなが僕を見ている。うわ、たくさんの目、目、目。僕、どうやってここに来たっけ。ああもう、それすら思い出せない。パニックだ。 「みんなはもうわかっているだろうが、転校生だ。ほら、自己紹介言え」 ほら、も何も。と思いつつ、僕は自己紹介をした。 「初めまして、飯田和輝と言います。よろしくお願いします」
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