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その日私は、バイト先で失敗を繰り返し、なのに怒られることもなく、逆に慰められてしまい、果てしなく落ち込んでいた。
こんな時の私の行動は決まっていて、小さい頃から変わらない。
私は、バイト先から直行で幼馴染みの部屋へ行き、ベットに転がりため息をついた。
あぁ、ありえない、今日の失敗の数々……。
自分が情けなく、また悔しさが滲む。
こんな時は、6歳年上の幼馴染みというか、兄妹同然で育った、相川 巽に慰めてもらう事にしている。
今は大手の商社勤めていて、夜遅く帰って来ることも多くなったけれど、この部屋で待っていれば、いずれ帰って来る。
時間を気にせず、この部屋にとどまれるのはお隣さんだという強みだ。
まぁ、ほとんどこの家住んでいるようなものなんだけど。
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