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召喚ですか?いいえ、帰還です
『現界・日本』
閉められたカーテンの隙間から光が射し込んでくる
部屋には一人の少年が眠っていた
ここは、いわゆる学生寮である
少年はその一人だけの空間でゆっくりと寝息をたてていた
すると、
♪~♪♪~
軽快な電子音が鳴った
その音に少年はゆっくりと目を覚ます
まだ、眠いのか目を擦り、その音楽に多少苛立ちを憶えながらゆっくりと自分の携帯電話をとった
ピッ
『あっ、やっと繋がった。単刀直入ですまぬがお主に頼』
ピッ
少年はすぐさま通話を切った
そして、携帯の電源も切った
時計を見ると、まだ本来起きる時間ではなかったのでまた、眠りについた
♪~♪♪~
また、電子音が鳴った
何故、電源を切ったのに電話が掛かってくるのかということには疑問を持ったが今度は無視をすることに決めた
♪~♪♪~
♪!~♪!♪!~
♪!!!!!!!~
何故だろう?だんだん音が大きくなってきた
正直な話これ以上大きくなると近所迷惑である
少年は仕方なくもう一度携帯電話をとった
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