プロローグ

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「さて、此処は何処だろうか?」 皆さん初めまして、俺は紅月 颯人(こうづき はやと) 。 高3男子で特にこれと言って特徴は無い。 強いて言えば凄い怠惰って事かな?学校行くのも面倒だから必要最低限の出席で授業中は寝てる。体育など実技も赤点取らないギリギリまで手を抜いてるんだ。 んで、今更だが今俺は… 颯人「何でこんな場所に居るのかねぇ……」 辺りは漆黒の闇に包まれて居て光源も無い場所だ。不思議な事に自分の体は見えるがそれ以外は何も解らない。 上下左右、自分が立っているのか横になっているのか、重力が有るのか無いのか…全てが曖昧だ。 「それはそうじゃ、死後の世界にそんな物は不要じゃろうて。」 颯人「うをっ!!?誰か居るのか!!!!?」 突然、爺の声が聞こえて来たぞ!??俺以外誰も居ないんじゃないのか!!?いや、居てもおかしくないか…この空間じゃ何もかも曖昧模糊で自分の体しか見れないんだ、誰かが居ても視認出来ない可能性は大いにあり得る。 「ふむ…儂はお前たちが世界と呼ぶ存在。あるいは宇宙、あるいは神、あるいは真理、あるいは全、あるいは一。」 颯人「それ何てハガレン?」 …不覚にもこの馬鹿げたやり取りで少し落ち着いた。 「じゃが確かに儂はそういった存在じゃ。」 信じたくねぇなぁ…ってかさっき死後の世界とか言わなかったか? 「言ったのぅ。此処は死後の世界じゃ、御主は死んだんじゃよ。」 颯人「嘘だッ!!!!!!!」 「嘘を言っても仕方なかろうに……どれ、死んだ時の記憶を思い出させてやろう。」 神?らしき存在が何かしたらしい…徐々に思い出してきた。 ~~~~回想~~~~
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