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「アイツが喜ぶから。」 アッサリと良い放った女子中学生に私は開いた口が塞がらない。 「最近、アイツ、角が取れてやっと人間らしくなってきてさ。」 茜ちゃんがあくまでも上から目線で評するのが恐ろしい。 「結構モテ出して、チョコも結構貰いそうなんだよね。」 だから、それと私と何の関連性が…? 「で、桜木だってやっぱり欲しい女子から貰いたいじゃん。」 美樹ちゃんが続ける。 「先生しかいないっしょ?」 待って、茜ちゃん。 私が口を開けたのに、更に二人が機関銃の様に話続ける。 “最近、あの女が桜木狙っててムカつくんだよね。” “あの女に、ハッキリと分からせてやらなきゃ。” “色仕掛けなんて百年早いっつうの” どうやら私は、当て馬のようだ。
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