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期待しないで、諦めて受け入れて、もう我慢できないっていうところまで来たらその時は…
駿君から離れよう。
絶対にそうしよう。
そうしなきゃ駄目なんだ。
恋なんて、その時は激情に流されて、この人しかいないって思って、胸が千切れそうになるけど、でも時が経てば痛みは和らぐ。
ああ、昇華したんだって納得する。
寂しいことだし、情けないけど前に進むしかないんだから。
廣田さんのように…
死んでしまって存在がなくなる事と、生きていても一生会わない事は、恋の観点から言えば一緒だ。
会えないんだから一緒だ。
いつかは昇華して、鋭い痛みや悲しさは、時々懐かしく思い出して、それを切なく想うんだ。
いけない事じゃない。
愛しくて狂いそうな感情を持つことも、時間が経ってそれを忘れてしまうことも、そんな自分を切なく思うことも。
全て間違いじゃない。
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