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浩太君と会う土曜日は、朝からいつ降り出してもおかしくないくらい空は暗かった。
帰りは駿君のバイクの後ろに乗せて貰って彼の家に泊まりに行く予定だったから電車で待ち合わせまで行くつもりだったが、とりあえず駿君にメールだけして車に乗り込んだ。
駿君がバイクで来たら車をバイト先の社員駐車場に置いて帰っても良いし…
私は、ちょっと憂鬱な気持ちでエンジンを掛ける。
駿君はデートだって言ったけど、私にはその前にしなくてはいけない事がある。
浩太君とは大通りから少し離れたカフェレストランで待ち合わせていた。
落ち着いた広い空間のカフェで、半個室のように衝立のあるテーブルを予約してあった。
別れ話みたいなセッティングをしている自分が何とも言えなかった。
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