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「何か相談事?」
「あ、えっと…」
言葉に詰まった私に、浩太君は優しく微笑んで、お冷やを飲む。
「…ご飯を食べてからでも良いかな?」
そんな風に先延ばしにしても意味はないけど、何と切り出して良いのか…
「駿君の事?」
浩太君は笑顔で的確に突いてくる。
「あ…関係はある。」
「良いよ、遠慮なく言ってよ。」
浩太君が世間話を促すみたいに気楽に言ってくるのがもどかしい。
「分かった。あのね…浩太君の事は考えたけどやっぱり、無理みたい。」
「そっか。」
浩太君はそれだけ言うと、私の顔を真正面から見つめた。
「だから、ごめんなさい。」
「駿君とは仲直りしたの?美佳子ちゃんの気持ちは晴れたの?」
「え?」
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