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「じゃあ、家に行く?」
ニッとからかうように笑う駿君に思わず抗議の声を上げた。
「昼間からするなんて嫌!」
「何をするの?家に来るって聞いただけだけど。」
ああ、駿君の笑顔が憎たらしい。
「絶対に行かない。」
「じゃあ、どこに行こうかな?」
「駿君はいつもどこで服を買うの?」
ちょっと気になって聞くと、読者モデルもした事のある王子様は一番人気のあるファッションビルの名前を口にした。
「じゃあ、そこでウィンドウショッピングしたい。」
「王道デートだね。」
駿君がふふふと笑った。
アイスコーヒーを飲み干し、会計を済ますと駐車場に向かう。
そういえば、駿君はどうやって来たのかな?
チラリと駐車場に目を遣るとやはり見慣れたバイクが停めてあった。
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