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「美佳子さんは馬鹿らしいと思うかもしれないけど…僕は中2になるまで、美佳子さんと出会うまで異性に興味がなかったから、女性に対する経験値も上げなきゃいけないって思った。」 少し話し辛そうなのは私の思い込みではないはず。 「…後腐れない年上の女性と関係をもって、高校に入ってからは隠れて水商売もしたし、経済的にも大人にならなきゃと思って株をしたりもした。美佳子さんに釣り合う男になりたかったんだ。」 …まさか、私が彼の長年片想いの相手だとは思いもしなかった。 私の為に、生まれ変わろうとしたの? 私が驚いたまま何も言わないのを、ちょっと悲しそうな顔で見つめて息をつく。 「ひいちゃったかな、気持ち悪いよね。」 …駿君の自虐的な笑みなんて見たくない。
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