読み手の章ープロローグー

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「…小日向くんは確か寮長だったよね、彼は編入生の花鶏凜くん…称号は読み手だよ、彼を寮に案内してくれないかな」 「………読み手」 先輩は少し驚きながら俺を見て、またニヤリと笑った。 ……なんか企んでそうで怖いんだよなー、あの先輩。 そして先輩はこちらにやって来た。 無言で手を差し出されたから俺は一応握った。 すると、いきなり引っ張られて先輩に軽く抱き締められた。 俺はけして身長が低いワケじゃないが、この頭一個ぶんはある身長差はどうにかならないのか……ならないよな、はぁ~(諦め) 「ま、暇だから良いぜ……俺は小日向健、称号はシンデレラ…よろしくな」 ……何処にシンデレラの要素があるんだ?
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