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「誰かいるかーっ!?」
部屋の冷たい空気を吹き飛ばすような、大声が聞こえた。
どなたか知らないけど、ナイスタイミング!
「レイ。ちょっと見に行ってきて。」
「かしこまりました。」
レイはすたすたと歩いていった。
それにしても・・・誰かしら?
来客の予定は無いはずだし。
私はしばらく待った。
レイは何をやっているのかしら。ずいぶん遅いけど。
相手は、あの声を聞く限りでは、恐らく女の人。
ま・さ・か~?
「レイに女友達がいたのかしら~?」
しかも、実は案外親しいとか。
友達以上の仲とか。
ひょっとして、将来を誓い合うまでの間柄とかー?
許せん。
「ちょっとレイ!いつまで話してるの!?」
私はずんずん進んだ。
「も、申し訳ございません。」
レイは頭を下げた。
「おう、お前がお嬢様か。」
例の女の声。
どんな人なのかしら!?
・・・・・・!!!
「どうした?急に固まっちまって。」
「ああ・・・。」
可愛いじゃない・・・。
彼女は女神かなにかなの?
東洋系ではあるけど、それ以外の人にも通用するでしょうね。
なんという可愛さ・・・。
はっ!
何をぼーっとしてるの!?
憎き敵を追い返すのよ!アン・フランシス!
「あなたは一体何者なの?レイの知り合い?」
「そうとも言えるし、そうでないとも言える。」
「はっきり言いなさいよ!!」
見た目可愛らしいくせに、なんてざっくばらんなの!
フレンドリーすぎて困るじゃない!
「はっきり言えって・・・うーむ。」
その人は腕組みした。
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