新人の話

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「言うならば・・・兄妹?」 「はい?」 「だから、兄妹。」 「はいーっ!!?」 有力な情報提供者だったの!? 「これは失礼な真似を・・・お許し下さい。」 「お嬢様っ!?」 レイが目を見開いている。 「プライド低っ!」 その女の人も驚いている。 この際、プライドなんてどうでもいいもの! レイの秘密を知れるなら! 「自己紹介がまだだったな。オレは日本名アルミ・ヒラオカ。『アル』って呼んでくれ。」 「アルさんね。よろしく。」 私は握手した。 さーて、どんどん質問しちゃうぞ! 「オレがなんで来たか、解るか?」 「あれ?」 向こうから質問された。 まあいいや。答えよう。 「レイに会いたかったから。」 「それもあるけど、もっと大きなのがある。」 もっと? なによそれ? 「実は・・・。」 その途端、アルは床に手を付け膝を付け、 土下座をした。 「オレには居場所が無いんだ!ここでメイドとして雇ってくれ!」 ・・・何? 「就職志願・・・が、目的だったの?」 「就職・・・というより、居場所だ。居場所が欲しいんだ。」 はあ・・・。 なんか下から目線で会話しちゃったし・・・命令しづらいけど・・・。 「いいわ。ひとまず、置いてあげる。」 「本当か!?」 「明日から働いてね・・・。」 流れ者、パート2ね。 一時雇いとして居てもらって、そのうちお父様にも認めてもらいましょう。
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