新人の話

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「はっ!!」 私は跳ね起きた。 私はどうかしたの?寝てたの? 側でアルが眠ってる。 周りを見渡して、自分が寝室にいることを知った。 外はまだ明るい。 「昼寝でもしたのかしら・・・。」 頭がぼんやりする。 レイが入ってきた。 心配そうな表情だ。 「お嬢様!お具合の方は!?」 「え・・・?別に、悪くないわ。」 「そうですか。」 レイは安堵のものと思われるため息をついた。 「ねえ、レイ。私はどうかしたの?」 レイの服の袖を掴んで言う。 「お嬢様は、突然倒れてしまったのですよ。」 「倒れた・・・。」 そうか、思い出したわ。 「医師によると、疲労が溜まっていたためとのことです。」 「疲労?」 ここ最近は、特に忙しくなかったはず・・・。 あっ、昨日レイの部屋をのぞき見してて、その後も興奮して眠れなくて・・・。 それだ。原因は、夜更かしだ。 「お嬢様。大事をとって、ゆっくりお休み下さい。」 レイは部屋から出た。 「大事をとって・・・ねえ。」 そこまで酷くはないはずだけど。 「ん・・・。」 傍らで甘ったるい声がした。 アルの目が覚めたみたいね。 もしかして・・・。 「アル。おはようさん。」 「からかうなよ。・・・無事だったみたいだな。」 「おかげさまで、ね。アルが看病してくれたんでしょう?」 「な、なな何のことだ?」 わかりやすい人ね。 「ありがと。あなた、やるじゃない。」 「・・・・・・。」 アルは見るからに照れている。 いいメイドが来たものね。
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