花 ~壱~

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幕末の世、江戸の町一番の八百屋で働く1人の少女。 そして、八百屋に響く透明な声。 「お父さん、お茄子ってどこ~?」 『彩?何かいったか??』 お客さんで大にぎわいの店。声も届かないのだろう。 「お茄子!!!!!どこ?」 『ああ、在庫が外に有るだろう!』 「了解!!!」 ----路地裏 「……あった!!!」 茄子は残り8つ。 「う~ん、後で注文しなくちゃね。」 「お待たせいたしました!!こちらでよろしいでしょうか?」 『………君。』 「はい???」 この時、彼の格好に気付いていなかった彼女には衝撃的な、ある言葉を耳にする。 『新撰組に入ってくれないか?』 「は?」
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