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「………ふわぁ…よく寝た」
黒兎[以後コクト]は背伸びをしながらあたりを見回す。
「………俺、まだ寝てんのかな?」
今は間違いなく夜なのに太陽が照りつけている。
辺りは一面の草原で目の前に制服を着た女の子が寝ていた。
コクトはおもむろに頬をつねる………痛い。
「ここ………どこだよ?」
答える人は誰もいなかった。
「……んっ…ふわぁぁ…」
コクトの近くで寝ていた黒兎[以後クウ]が起きた。
「あぁーーー! なんであたし寝てるの~?ていうかここドコ!?」
起きると同時にクウは大声を上げコクトは思わず耳を塞いだ。
クウは近くにいたコクトに気づくと
「あの~ スイマセンここドコですか?」
「……俺だって聞きてえよ」
「えっ!? 知らないんですか?」
「起きたら此処にいたからな」
「そんなぁ…………っ! 誰かきます!」
「何でわかるんだ?」
「草を踏む音が聞こえます。あたし耳が良いんですよ」
クウの言うとおり人が見えてきた
このままではどうしようもないので二人は人のいる方へと歩いていった。
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