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太古の昔、世は三人の王によって治められていた。
三人の王はそれぞれ空、大地、海を治めていた。
王には不思議な力があり、空の王は風と雷、大地の王は火と土、海の王は水と氷を操る力を有していた。
この三人の王によって世は平安を保っていた。
その後、新たに光と闇の王が生まれた。
光の王は生命の誕生を司り、力はないがほかの王たちには無い特異な能力を有していた。
闇の王は生命の破滅を司り、五王のなかでもっとも強大な力を有していた。
ある時、闇の王が世を我が物にせんとし、それをほかの四王が阻止しようとした。
しかし、闇の王の力は強大で倒すことはできなかったが、空、大地、海の王が命を賭して闇の王を封印した。
封印したことによって三王たちの体はバラバラになり、その破片は世に散らばった。
残った光の王は自らの体を代償とし、破片すべてに命を与え、その魂は深い眠りについた。
そして、その命を宿した王たちの破片は『ひと』となった。
【創生録】より一部抜粋
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