第一章 安らぎの場

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「と言いますと?」 「何か、さっきのマスターの口振りだと、彼のことを知ってるんじゃないかな、って」 あぁ、と声をもらして、マスターが洗い終えたカップを脇に置く。 「そうですね。多分お二人の知っていることは私も知っているかと」 「やっぱり」 「てことはさ、マスターも何かお願いしたんだ?」 「ちょっと、美樹!失礼でしょ」 勢いよく尋ねる美樹を、真希が制する。
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