エピローグ

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カラ~ン 小気味のいい音が響き、いつものように扉が開く。 「こんにちは、マスター」 「いらっしゃいませ」 にぎやかに入ってくる2人に、譲治は笑顔で応える。 「いつものでよろしいですか?」 「それでお願いします」 言いながら、2人は指定席となってしまった窓側のテーブルにつく。 他愛のないおしゃべりをしながら、譲治の淹れるコーヒーが出てくるのを待っている。 「お待たせしました」 少し肌寒くなってきたため、通常よりも少し熱めに淹れたコーヒーを置く。 2人ともすぐに口をつけ、ホッと息をつく。
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