プロローグ

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始業を告げる学校のベルが遠くから響いてくる頃、青葉譲治の一日は始まる。 1階に下りると、まず奥の和室へ行き挨拶をするのが日課だった。 「おはよう、お祖父ちゃん。今日もがんばるよ」 仏壇の中にある写真は、いつもと変わらない笑みを浮かべて譲治を見つめる。 「・・・後、三日かぁ」 確認するようにカレンダーを見ながら呟く。
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