第一章 安らぎの場

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カウンターの向こうから声をかけるマスターに、美樹が即座に答える。 「いつもの、二人分!」 「はい、ありがとうございます」 そう言って、マスターはこちらに背を向けて作業を始める。 品物が出てくるまで、美樹たちは他愛もないお喋りをしていた。 「お待たせいたしました」 五分ほどして、マスターがティーカップを二つ運んでくる。
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