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暗闇の中から光が差し込んでいると思うと、自然と目が覚める。
目を覚めたその先は、眠っている母親がいた。
きっと、私が目を覚ますまで、ずっと待っていたのだろう…。
7月6日 11時21分
朝食を食べ終えて、綿密に綿密に検査をしたが、どこにも異常は無いという…。
検査が終わり、落ち着いているところだ。
落ち着いている空姫と反対に母親はもどかしそうだった。
一体、何があったんだろう…?と思っていると、母親が少し、興奮気味で言う。
「あのねっ昨日ね、倒れていたあなたを助けてくれた人いるの」
(助けてくれた人…?)
(そういえば、撃たれた後の記憶が無いなぁ…)
一体誰が私を助けてくれたんだろう…?と考えていると、母親が誰かを呼ぶかのように、手まねいていた。
「羽矢部君、入って来て~」
と手招いたその人は、若い男だ。
20代だろう…。180ぐらいは、ある長身の黒いサングラスを掛けている。
髪は染めたと思われる銀髪…いや少し白いような…?
ハーフに見える人だった。
その男は、そこにある椅子で腰を掛ける。
「それじゃあ、ゆっくり話してね」
と母親は、それを言い残し、病室から去った。
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