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(えー!ちょっと…かあさーーん)
と思っていると、その男が突然紙を突き出され、言う。
「オレの名は、羽矢部 悠馬(はねやべ ゆうま)だ」
どうやら、彼は、自己紹介をしているようだ。
突き出された紙は、彼の名前が書かれていた。
私のことを気遣かってくれたんだろう…。少し嬉しくて、少し笑みを浮かべた。
彼から自己紹介されたので空姫も自己紹介しようとする。
「あっ…私は…」
と、続きを言おうとしたとき、
「NO! 知っている」
と、あっさりと答えられた。
空姫はなぜ、断るんだろう…?と少し戸惑うが、彼は私の命の恩人…。
だから、きちんとお礼を言おうと思う。
「えと…助けてくれてありがとう…」
と、お礼を言うと彼は、
「まあ、オレの役目だけどな…」
と言われる。
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