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ザザーーン
ザザーーン
「ん……」
あまりの暑さに目を覚ました。
太陽の光が砂浜に反射して、まぶしい。
ここは…
どうやら、近くの島に流れ着いたようだ。
生きてる…
俺…生きてる。
生きてる…けど、
俺の身に、あの船に、何があったんだ?
頭がぼーっとする。
俺は、大の字で寝転んだ。
あの夜、俺たちは学年行事のフェリー旅行で
船に乗っていた……。
霧が濃くなってきたから
各自部屋に戻って、寝た。
起きたら……
船が、渦潮に呑まれかけてた。
…………意味わかんねえよ。
あんな渦潮初めて見た。
あんなのありかよ。
1度目を瞑って、また開けてみた。
だけど、景色は相も変わらず真っ青な空と眩しい日差し。
「夢……じゃないか。」
ん?
俺はとっさに起き上がった。
あの渦潮に呑まれた俺がここにいるなら、他に生存者がいるかも知れない!!!
何でもっと早く気が付かなかったんだ。
俺は、知らない島にひとりだという不安感と
他にも生き残りがいるんじゃないか、という希望から
辺りを必死に見渡した。
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