忘れ去られた島

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「山でって…、って行っちゃったし…。ホント自分勝手だなぁ…」 既に鉄次の姿は見えない。 「ま、あれだけ意気込んでんだ。任せて大丈夫だよな。」 とりあえず、火を焚くため薪を集めることにした。 ついでに、島の探索もしてみよう。 浜辺なら打ち上げられた木がたくさん落ちてそうだな。 浜辺を目指し、草をかき分け歩いた。 浜辺は、相変わらず波の音しか聞こえなかった。 さっき目を覚ました時は 全然気が付かなかったんだけど 海のどこを見渡しても いくら目を凝らしても 船どころか小島すら見つからない。 一体ここはどこなんだ? どこまで流されたんだよ…。 はる……無事なのか? 不安ばかりが募る。 とりあえず今は薪だ。 沈んだ気持ちを入れ換えて薪を探し始めた。
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