忘れ去られた島

4/34
前へ
/102ページ
次へ
「ねえねえ」 はるが俺を見上げる。 「ん?」 「なんか霧濃くない?」 本当だ…… さっきまで 海面を美しく照らしていた月は、霧で見えなくなり フェリーは、濃い霧に包まれていた。 ドオオォン 「きゃあ!!」 「な、なんだ!?」 フェリーが何かにぶつかったようだ。 揺れがおさまったころ はるのケータイが鳴り響く。 「あ、香奈恵からだ。」 「何だって?」 はるのケータイを覗き込む。
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加