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「さぁ~て‼」
「行ってきマンモ~ス‼」
中学の卒業式がまだ最近と思う頃、遂に俺の高校デビューが始まろうとしていた。
俺の名前は裕太、青春真っ盛りの新高校生だ。
「お~い直人~」
「あっ、裕太遅せぇぞ‼」
彼の名前は直人、俺と同じ高校に行く中学からの親友だ。
「そろそろ電車来るぞ~」
直人がそう言ったので、俺は急いで改札を抜けた。
プシュー
電車のドアが開いた。
俺は驚愕した。
まだ電車は最初の駅から二駅しか来てなのに満員だ。
俺と直人は驚きながらも頑張って電車に乗った。
「うわっっきっつ~」
そう思いながら終点まで頑張ろうと思った。
しかしながら一駅一駅着くごとにどんどん人が増えていく。
遂に俺の上半身と下半身は全く逆の方へ動いていった。
しかも空調器がガンガンなのに凄い息苦しい、、、
近くに居たはずの直人の姿も見えない。
過酷な中、遂に終点の駅に着き、無理矢理押されながらも電車を降りた。
いつも排ガス臭いと思っていた辺りの空気がとても新鮮に感じられた。
地獄のような満員電車で俺の通学はまだ終わりではない。
高校まで交通機関を使っても片道一時間半かかるので、次はバスに乗るのだ。
これもまた凄い満員で俺はもう泣きそうになった。
元々車酔いには弱い方なので俺は通学だけでヘトヘトになった。
そんな事もありながらも遂に高校に俺と直人は到着した。
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