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しかし黒髪の男の子も密かに主役の女の子に想いを寄せていた。だけど彼女と二人は親友で、また彼女は大切な親友の彼女で……。
……なのに。
……わかっているはずなのに。
自分に彼氏の相談や、弱味を見せてくれる彼女にどんどん想いが募る。
そして彼女もまた、彼氏より自分を優しく受け入れてくれる彼に心が動いてしまう。
……そして二人は。
自分の最愛の人を、自分の大切な親友を裏切ってしまう。
だけど彼は知っていた。
二人の関係を。二人が自分を裏切っていた事実を。
だけど別れの言葉すら言えずにいた。
彼女が好きだから。そして彼は大切な親友だから。
だけど彼は最後に言った。
__大切なキミ達に出来ること。それは君達の幸せを祈ることだと。
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