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「私もわかりませんよー。で、先輩の方はどうだった?」
〈あれ以来、頭痛もないし記憶回復もなし〉
「……そうか。まぁ、でも焦らずに行こうね」
〈うん〉
すると、涼太がまたドンドンと部屋の扉を叩く。
「これ以上、立て籠るなら警察呼ぶからな!?」
〈……ねえ。あいつ、本当に呼びそうじゃない?〉
先輩の言葉に、溜め息を吐きながらも頷く。
「……先輩。今回の件、さすがに誤魔化せそうにないんだ。だから、信じるかはわからないけれど、先輩の事を話してもいいかな?」
〈いいよ。いつまでも嘘はつけないよね〉
と、先輩は苦笑いを浮かべた。
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