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黄色いビニールテープを潜ると、悲惨なる光景が広がっていた。 殺人科のマークは死体解剖のルビーに話し掛ける。 「で、この死体は?」 「このサーカスの支配人マチルダという女性です」 ルビーは手に持っていた白いハンカチを広げた。 中に指輪が入っていた。 マークは指輪を見て悟った。 「結婚しているのか、他に身につけてる品は」 ルビーはマークを見て、死体に目をやる。 死体は首を刃物で切り裂かれた跡があり、血の多量死と判断された。 「指輪以外には何も」 「そうか、解剖して何か分かれば至急連絡を」 「了解」 ルビーは死体と向き合い仕事を続ける。 指輪を見つめ、ダイヤに気付いた。マークは光に当て輝きを見ている。 「俺にもダイヤが買えたらな」 その呟きを聞いた、同じく殺人科の部下イーブンは少し笑いながらマークに話し掛ける。
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