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教室の窓から見る空は
気持ち悪いくらい
キレイな青で
さわさわと
校庭の隅に一列に並ぶ
いちょうの木の
青虫色の葉っぱを
さわさわと
風が触っていくんだ
自然のものなんて
ひとつもない
造られた
つまらない世界
空、風、気温、雨、植物、動物…
ボタンひとつで
管理できることが
スゴイいと思っている
大人たち
そのくせ
温故知新だかなんだか
何十年も前の
教育制度を
引っ張り出して
なにやりたいの?
先生の眠気を誘う
話し声と
上の階の音楽室から響く
ピヒーって
ヘッタクソな
リコーダーの音
古い曲
トイレ掃除する歌……
なんだっけな?
国語の教科書の
ムラカミハルキの顔の下に
でっかい胸の
ナイスボディを書き足して
満足げな隣の席のヤツ
バッカだなぁ
バカみたいだけど
何もかも
バカみたいだけど
みんな
いつも通りだったんだ
それは突然……
本当に突然……
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