敵機襲来っ!!

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「申し訳ありません申し訳ありません……ラルゴル様がここまで鼻をお痛めになっていると知りながら、わたくしはお早く気付くことが出来ず……」 サリーはうつむき、「うっ、うっ」と泣きはじめてしまった。 「良いのだ良いのだ、サリーはいつも私に良くしてくれておる」 サリーの耳にはラルゴルの言葉は届いていない。 「これでは、……もう、………きですね。ムフフ」 いつの間にか、なきまねが含み笑いへと変わっていた。 だいたいサリーは泣かない。 ロボットなのだ。 「ん?何か言ったか?」 急な変貌に嫌な雰囲気を禁じ得ないラルゴル。 「…おっ……『お仕置き』って言ったんです!!ラルゴル様!! ムチですか?ロウソクですか?縄ですか??サリーは、サリーめは、どんなお攻めにも耐えられる覚悟と準備があります!」 ウフ、ウフフ……と、にやけながらサリーは、ラルゴルにジリジリと歩み寄っていた。 いつの間にかその手には縄とムチが握られている。 「ま、待つのだサリー!何回も言うが、そこまで私は考えておらんっ!!」 迫りくる狂気に、ラルゴルは素早く間合いをとった。剣で鍛えた強靭な脚力は一瞬でサリーから4、5メートルほどの距離をあける。 このやり取りはいつものことだがやはり慣れない。 「あっ、ラルゴル様どうして逃げるのですか?あっ、分かりました♪またいつもの『おあずけ』プレイなんですねっ♪今日はそうはいきませんよ♪うりゃぁぁぁ☆」 とはいえ相手は戦闘用ロボ。 サリーはニコニコしながらものすごいスピードでラルゴルを追いかけ始めた。 「ぬおおおぉ!!」 追いかけっこはワープアウトまで続いた。 ルビィの兄、ラルゴル そして、その元専属使用人サリーの魂が宿るロボット 二人の次の目的地は『地球』。
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