壱:落下物注意報

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「いい加減私に世話焼かせないでよね・・・・・・ひっぱたくよ?」 「意味わからんぞ」 ちなみにコイツは暴力的である ◇ 学校が終わった帰り道、スズメは委員長の仕事があるそうなので俺は一人でさっさと帰ることにした 「家帰って何しよーかなー」 そんなことを考えて上を向くと上から何か降ってくるのが見えた。俺は咄嗟にかわして落ちてきたのを確認すると植木鉢だった。どうやらすぐ横のアパートの二階から落ちてきたらしい 「あっぶねぇなぁ・・・・・・気を気をつけて帰ろ。また降ってこられても困るし」 俺の言ったことを聞いていたかのように、その後も物が俺の上に落ちてきた。割れた窓ガラスに看板、ピアノまで落ちてくる始末 「某小説のセリフ的に言うなら・・・不幸だ・・・・・・・・」 気を張りながら家に帰る道すがら、途中で神社を見つけた。こんなとこに神社あったのか・・・・・・ちょうどいい。安全に家まで辿り着けるように神様にお願いしていこう ポケットから五円を取り出して賽銭箱に入れ、鐘を鳴らした。案の定、鐘が降ってきたがさすがに予想できたのでケガはしなかった 「神さまどーかこの不幸の連鎖を断ち切りたまえー・・・ついでに変わった面白いこと起きてくれたらよりありがたいです」 と、手を合わせて願った。ちょっと欲張りすぎたかな?まあいっか。帰ろう―――――――――と思ったらどこからか叫び声のような声が聞こえてきた そ・・・・・・おま・・・た・・・・・・けっ! 「な、なんだ!?どっから聞こえるんだ!?」 右か!?左か!?前か!?後ろか!?地中か!?それとも――――――――― 「空か!?」 空を見上げると何かが見えた。あれは・・・・・・人!? 「そこのお前ぇぇぇぇええええ!!!!今すぐ助けろぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!」
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