第1話

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注文したコーヒーに口をつけるもどこか味気ないし、さっきから遠野さんが1人で話している。 …もしかしてからかわれてる? 雪ちゃんにこんな所見られたら確実に誤解されるだろうな…。💧 他の事ばかり考えて上の空で遠野さんに返事をしていた。 「じゃあ、今夜会ってくれるの?」 「はい…。」 …ん? 「局の前で待ってるよ。食事にでも行こう。」 「え!?ちょっと待って下さい!食事って何のことでっ…!!」 「それじゃ、俺仕事あるから。また今夜ね。」 「遠野さん!」 遠野さんは私の呼びかけに答えず、さっさと消えてしまった。 ちょっと待ってよ。 今日は夜、彼女さんが友達の家に行くから竜と早くに会えるのに…!! ってか私! 何で話をしっかり聞いておかなかった! 巨大な後悔に襲われて、その後の仕事は何をしていたのか全く覚えていなかった。
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