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注文したコーヒーに口をつけるもどこか味気ないし、さっきから遠野さんが1人で話している。
…もしかしてからかわれてる?
雪ちゃんにこんな所見られたら確実に誤解されるだろうな…。💧
他の事ばかり考えて上の空で遠野さんに返事をしていた。
「じゃあ、今夜会ってくれるの?」
「はい…。」
…ん?
「局の前で待ってるよ。食事にでも行こう。」
「え!?ちょっと待って下さい!食事って何のことでっ…!!」
「それじゃ、俺仕事あるから。また今夜ね。」
「遠野さん!」
遠野さんは私の呼びかけに答えず、さっさと消えてしまった。
ちょっと待ってよ。
今日は夜、彼女さんが友達の家に行くから竜と早くに会えるのに…!!
ってか私!
何で話をしっかり聞いておかなかった!
巨大な後悔に襲われて、その後の仕事は何をしていたのか全く覚えていなかった。
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