第1話

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しばらく車をはしらせて、いつも向かう海岸についた。 ここは私達が初めて出会った場所。 偶然ここに友人と来ていた時に、彼女と来ていた竜がいたんだ。 1人になった所で竜に連絡先を渡されて、頻繁に連絡を取り合っているうちに食事するようになって…。 去年、竜に告白されてからずっとこの曖昧な関係を続けてる。 「海?どした?」 「えっ?」 気がつくと目の前に竜の顔があった。 ボーっとしていたために声を掛けられた事に気づかなかったらしい。 「ごめんごめん。」 慌てて車から降りようとすると、ドアを押さえられた。 「りゅっ…?」 どうしたの?と、聞こうとした瞬間に唇を塞がれた。
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