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ドアに押し付けられる形のままに交わされるキス。
竜の唇は思ったよりも熱くて、ただあわせているだけなのにクラクラする。
「…何か悩んでる?」
「何で?別にそんな事ないよ?」
やっと離れた事で竜と至近距離で目が合う。
その瞳は不安で揺れている様に見えた。
「…ごめんな。」
何に対してのごめんなのか。
聞かなくてもわかった。
人には言えない間違った関係。
竜はその事で私が悩んでると思っているんだ。
でもそんな事ないよ?
私は竜が好き。
竜も私の事が好き。
それだけじゃダメ?
竜の不安を取り去ってあげたくて、今度は自分から唇を重ねた。
腰に手を回されてさらに近づく距離。
残りわずかになる時間を忘れそうになるくらい、私達はキスを繰り返した。
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