第1話

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「おはようございます。」 竜と別れて一眠りした後に私は仕事に向かった。 私の仕事と言うのは、実はまたテレビ局関係のお仕事だったりする。 お互いに職場が一緒だったということも、竜と親密になった理由のひとつでもあるのだ。 まぁ、私の場合は衣装さん何だけど。 今日も何人かの芸能人さんの衣装を担当する事になっているから、気合いが入る。 「新山先輩。おはようございます!」 「雪ちゃん。おはよう。」 この子は私よりひとつ年下の 沢村 雪(サワムラユキ) 可愛らしい外見に高い声は、女の私から見ても申し分がない。 自慢の後輩だ。 「先輩。今日も彼氏さんと会って来たんですかぁ~?」 ニヤニヤと含み笑いをする雪ちゃん。 可愛い顔がだいなしよ…そんな顔したら。(笑) 「だからそんなんじゃないって言ってるでしょう。」 「いいえ!先輩から男物の香水の香りがします!」 ギクッ…。 確かに竜は香水を時々つけてくるけど。 雪ちゃんはあなどるとちょっと手ごわいのだ。 適当にごまかしたけど…香移ってるかな?(汗)
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