第1話

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雪ちゃんと私は今日、仕事場所が一回だけかぶる時があった。 遠くの方から少し頬を染めて歩いてくる。 「先輩…私、今日の俳優さんに密かに憧れてるんです…。」 なるほど。 顔が赤い理由がわかった。 そうか。 憧れの人の担当なんて緊張もするか。 どれどれ? 今から担当する俳優さんって確か…。 遠野 颯(トオノハヤテ) 確かドラマにいくつも出演している売れっ子さんだったかな? かなり整った顔をしていたはずだ。 雪ちゃんってば面食いだな~。 「失礼します。」 ガチガチの雪ちゃんを後ろに、私は遠野さんの楽屋のドアを開けた。
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