y+1=彼女の気持ち

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  沈黙している私に、お姫様が追い詰めるように問い掛ける。 「噂が本当かどうか知りたいんです……答えて下さい」 答えは、ある。 それを目の前の彼女――伊出さんに言えばいいだけ。 そう……言えばいいだけだけど……、 なーんで私が、中学生みたいな茶番に付き合わされなきゃいけないの!? 「あのね――…… 噂がどうであれ、それを私に問い掛けるのは間違ってる。 貴方が答えを聞くべきなのは柿坂でしょ?」 「そ、それは……そうですけど……。で、でも!」 「答える筋合いがないから、二度とそんなくだらない質問、私にしないでくれる?」 「えっ……でも……」 「耳が悪いの? それとも頭が悪いの? もう一度同じこと繰り返し言わせるつもり?」 「あ、わ、分かりました……し、失礼しま、す……」  
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