y+1=彼女の気持ち

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  「まず、摘めるこの肉だろ?」 「ちょっ! 二の腕から手を離して!」 「じゃ、こっちの肉か?」 「なっ!! 脇腹に触れるなー!」 「いちいちウルサイ。 それが一番の原因だな……」 彼はそう言うと、私の頬を摘みあげた。 私は口煩いし、口も悪い。 そんなの知ってる。 自分が一番理解してる。 だから、気をつけてるはずなのに…… 「離せ! 変態セクハラヤロー! 今度触ったら、このヒールで踵落としかます!」 ――ほら、私の口は意志と裏腹に勝手に動いてる。 「だ か ら、振られたんだよな?」 彼はそう言うと、ニヤリと笑って焼鳥を頬張った。  
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