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エミリーと一緒に住み始めて3ヵ月。
出ていく気配はない。
沼田光平(略)は思い切って切り出した。
「始めてあったときに言ってた“こっちの世界でやらなくてはいけない事”って何?」
エミリーは重たい表情で答えた。
「私の住んでいた世界に悪党がいたの。彼は私たちが祀っていた神具を盗み出したの。その後、こっちの世界に逃げ込んだのよ。それで一番強い私が取り戻すために遣わされたってわけ。」
沼田光平(略)は驚愕した。
エミリーにちゃんとした理由があったことに…。
そして、エミリーがあっちの世界で一番強かったことに…。
沼田光平(略)は落胆した。
エミリーに帰ってもらうには、神具を取り戻さなければならない、という事実に。
とりあえず沼田光平(略)は話を先に進めることにした。
「その悪党ってどんな容姿してんの?神具の見た目も教えてよ。」
エミリーは、悪党と神具を絵描き歌で描いた。
そして言ったのだ。
「悪党の名前はレオン・ワイズ。私のおにいちゃんよ。そして神具の名は“幼女のしましまぱんつ”よ。」
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